2010年10月

 10月23日、立川駅北口で、久しぶりに街宣をしました。と言うか、前回も「女性専用車両に反対する会」が街宣した際、一緒に街頭演説を行ったのですが、今回は、「男性差別を許さない市民の会」も加わり、3団体での街宣となりました(早めに着いて、合流前に、同駅南口で、1人街宣を行った)。普段、演説慣れしていない人もいましたが、「女性専用車反対」の思いが強いからでしょう、皆さん、堂々とした演説でした。わざわざ、関西から駆けつけてくださった方もおられました。
 
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通行の妨げにならないように横一列で訴えるメンバー
 
 いつものYKKトリオらによる小規模街宣ではなく、人数がいるので、横断幕を2枚使って街宣を行いました。かなりの迫力です。通行する人たちも、チラチラ見ていました。反対する人、賛成する人、どちらからも、時々、声掛けがありました。賛成派でしょう、匿名で「うるさい!」との苦情が入った、ということで警察官が1人来ましたが、合法的活動をしている旨を伝えると、「いえ、通報があったから確認のため来ただけです」と言って帰っていきました(注:立川は、「女性専用車」の導入に先導的な役割を果したとされる某宗教団体の拠点の一つらしいので、「嫌がらせ」の可能性がある)。
 
 私らは、道路使用についても、騒音についても、法律(又は条例)を遵守し活動しています。これに文句(=言いがかり)をつけたら、それこそ、憲法21条で保障されている「表現の自由」を侵害する恐れがあります。実は、近くで、アンデスの音楽を演奏するグループがいたのですが(注:先日、私が大井町で街頭演説をしていたら、「いつまで、やられるのか?」と話しかけてきた関係者の女性に偶然、再会した)、そちらの方は、営業目的であること、人だかりになる、ということで問題があるでしょう(注:ただし、社会として、こういう文化的な側面も持つ「大道芸」を育むのも、その成熟度、寛容度を示すものとも言えるだろう)。
 
 演説の内容は、各自、マチマチです。もちろん、「女性専用車反対」は共通しているわけですが、人によって、どこにウエイトを置くのか、は違います。「男性差別」に反対する人、「男性蔑視」に反対する人、「某政党、某宗教団体」を敵視する人、「女性優遇」に反対する人、「反日運動」と見なし反対する人、様々です。「女性専用車に反対する奴らは、右翼だ」などと吹聴する人たちがいますが、決して、そんなことはありません。いわゆる「右」もいれば、「左」もいる。そういう分け方にそぐわない人もいる。所詮、いろんな考えを持った人たちの集まり、ただ、「女性専用車」については反対で一致している、ということにすぎません。
 
 そうそう、立川に行く際、武蔵小杉で、知的障害者の方(=Aさん)に、「どこまで行くんですか?」声を掛けられました。たぶん、街宣カートを牽いていたので、珍しくて声を掛けてきたのでしょう。私「立川まで」、Aさん「遠いですね」、私「あなたは?」、Aさん「溝口まで」、私「近いからいいね」、Aさん「でも、そこからバス」と言って、時間と乗り換え場所の書かれた「予定表」を見せてくれました。私「私は街宣だけど、あなたは何をしに行くの?」と言うと、Aさんはカバンのなかを見せながら、「仕事」と言いました。カバンのなかには、作業所で使う材料のようなものが入っていました。障害者差別をなくそうとしている「差別ネットワーク」のメンバーの方(=Bさん)から聞いた話ですが、作業所での仕事の賃金は月数千円と聞いたことがあります(注:かなり前のことなので、今はどうかわからない)。これでは、経済的に「独り立ち」することは不可能です。Bさんは、「高齢者と知的障害者がコラボして、より高賃金で働ける場をつくる」というのが持論で、その努力をされている方ですが、こういう考え方、こういう取り組みが必要でしょう。
 
 おっと、話が逸れてしまいましたが、いや、実は、あながち、逸れていません。私が「女性専用車」に反対する、それは「差別」だからです。もちろん、鉄道会社が(誰でも乗れるのに「女性専用」などと)ウソをついていることは許せませんが、そのウソの結果、「差別」が引き起こされている、だから、「女性専用車」に反対しているわけです。「差別」を許すことができない性分だから、「女性専用車」に反対しているのです。
 
 ある知人から、「差別反対を言うのは偽善。あなたは、差別をしたことがない、と言えますか?」などと言われたことがありますが、この質問には、2通りの答えがあります。1つは、もしこの質問の「差別」が一般的な意味、すなわち、「不当な差別」の意味なら、「したことはない」と答えます。もう1つは、もしこの質問の「差別」が裁判などで使われる意味、すなわち、単なる「差をつけること」という意味であるなら、「したことはある」となります。たとえば、個人的に「美人が好き」というのは、「不当な差別」ではありません。そんなことなら、私も、何度もしています。問題は、「不当な差別」、陰湿なイジメや人権侵害をもたらす差別です(注:思っているだけで行動に移さなければ問題はない、差別をしたことにならないし、法的には「可罰的違法性」という概念がある)。私は、「不当な差別」はしたことはありませんし、これからも、「不当な差別」には断固として反対して参ります。
 

 アンケートをとってみないと正確なところはわからないが、これまでのマスコミの論調、政治家の答弁、有識者や一般人の発言などを総合すると、日本人の多くは、「戦争をする気がない」と思われる。しかも、悪いことに、それが「良いこと」だと思い込んでいるフシがある。「戦争をする気がある」などと言えば、むしろ、「非常識」、「極右」と言われかねない。
 
 しかし、日本以外の国は、「戦争をする気」である。アメリカにしろ、ロシアにしろ、中共にしろ、朝鮮半島の国にしろ、いざとなれば、ヤル気満々である。いや、世界のどこの国でも、日本以外の国は、戦争を(紛争解決の)一つの手段、最終的手段と考えている(はずである)。それが「世界の常識」である。
 
 ところが、日本では、「平和憲法」を崇拝し、「戦争をしないのが当たり前」みたいになっている。多くの日本人が、「戦争放棄は、すばらしいこと」だと勘違いしている。「世界の国々は、日本を見習うべきだ」などと吹聴する者までいる。
 
 しかし、(最終手段としての)戦争を放棄すれば、国家は成り立たない。実際、戦争する権利を放棄をしたら、外交的には致命的である。これが、日本が中共や韓国に舐められている主たる原因の一つである。「(日本は)身体を張ってまで、国土を守る気がない」と見透かされているのだから、尖閣諸島にしろ、竹島にしろ、相手が図に乗るのは当たり前である。
 
 もちろん、領土問題など国家間の軋轢は、外交的に(平和的に)解決するのが当然である。だが、そうは言っても、相手はヤル気満々なのだから、武力行使も持さないのだから、最後の最後には、こちらも身を挺して国土や国民を守る、という気構えを見せなければ、すなわち、最後は、戦争(=武力行使)も持さない、というスタンスを見せなければ、太刀打ちできるはずがない(注:戦争をするつもりはなくても、そういう気構えがあるところを見せなければ、駆け引きにならない)。
 
 では、そういう気構えを持った日本人(政治家)は、どれだけいるのか? 残念ながら、少数である。大抵は、「大人の対応」などという逃げ口上を口にする連中、要するに、「腰抜け」ばかりである。こんな連中に任せておけば、早晩、日本は、どこかの国の「属国」になること必定である。

 10月7日、「差別ネットワーク」の代表のドクター差別とN.K.氏は、営業時間(午前10時から午後7時まで)の半分以上の時間帯(午前10時から午後3時まで)で、「女性専用サービス」を行っている有楽町のカフェ(注:「女性専用時間帯とは?」10月6日既報)に出向き、抗議した。店長らしき人物に、「こういう女性専用サービスは、(任意でなければ)不当な差別である。それでも、(時間帯によって)男性を締め出すのか?」などと詰め寄ったが、「お願いをしている」と言うばかり(さて、どこかでよく聞くフレーズである)、で、最後は、「責任者(=実質的な権限のある者)でないのでわからない。責任者に電話させます」ということだった。
 
 で、その日の夜、責任者から電話があったが、「(店長と)同じことしか言えない」などと前置きしたので、「お願いなら、男性が入店しようとしても、(ガードマンは)静止できないんだね?」(注:その日も、店頭には、なぜか、ガードマンが配置されていた)、「注文しても、拒否できないよね?」などと言っても、「お願いしている」の一点張り。
 
 そこで、「女性専用車、知っていますよね?」と言うと、「知っている」との答え。「では、女性専用車は、あくまで、任意だと知っているか? 女性専用車は、男性も利用できる、と知っているか?」と言うと、一瞬、驚いた様子だった。そこで、「国や裁判所が、女性専用車は男性も利用できる、と認めている。だから、鉄道会社もそれに従わざるを得ない」、「私企業であれ何であれ、男性排除は許されない」などとたたみ掛けたら、「参考になりました」とのことだった。
 
 しかし、「参考にする」のはいいが、何も改まらないのでは困る。私の仲間も関心があるようで、今後、少なくとも2組が、そのカフェに出向いて抗議する、と言っている。私も、もう一度、出かけるつもりでいる。とにかく、差別状態は問題、早急に、改善していただきたいものである。
 
 その後、N.K.氏とJR 有楽町駅 前で街頭演説を行った。すると、私らの前で、年配の(知的な)女性が立ち止まったので、(こちらから)話かけた。すると、その女性が、「なぜ、(「女性専用車」に)反対しているのか?」と聞いてきたので、(ウソをつかれていること、痴漢対策になっていないこと、法的根拠がないことなどを)説明すると、「あなたたちの言うことは、全く、その通り」と納得していただいた。そして、別れ際に、その女性は、「世の中、当たり前のことが通らないのよね」などと言われたのだが、全くその通りである。
 
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JR東日本の本社をバックに街頭演説
 
 その後、新宿に移動し、マスター、S氏、T氏と合流、新宿駅南口で街頭演説会を開催した。ところが、開始して、しばらくすると、なぜか、JR東の駅員が8名も出動してきて、こちらを監視している。ご苦労なことである。と言うか、余程、暇なのか?
 
 そもそも、私らは、(シーシェパード、街宣右翼などと違って)合法的かつ紳士的な活動を心がけている団体である。いやいや、最も合法的かつ紳士的な活動をしている団体(の1つ)と言ってもいいだろう。監視する暇があったら、電車の安全運行に人員を回していただきたいものである。と言うか、他の鉄道会社に比べると、JR東は人員が余っているのではないか? 案内嬢の数、駅員の数がどうも多いような気がする。
 
 聞けば、JR東は、結構、儲かっているとのこと。たしかに、それは、本社ビルを見てもわかる。にもかかわらず、バリア・フリーに対する取り組みは遅れているようで、他の鉄道会社と比べて、エレベーターやエスカレーターの設置が少なく、(カートを引く人や重い荷物を持った人には)不便である。唯一、すばらしいのは、埼京線に監視カメラを導入したことくらいか?(注:しかし、ほぼ同時期に、京浜東北線に「女性専用車」を導入したのだから、やっていることの意味がわからない)
 
 演説の途中、私らの目の前でタバコを吸っている若者がいたので注意したところ(注:新宿区は路上喫煙禁止)、逆ギレされ、暴行を受けた(=私はメガネ破損、もう1人は腕を叩かれた)ので、仲間の1人が取り押さえ、警察に通報した。その若者は、現場では(取り押さえられた後も)悪態をついていたが、新宿警察署では、(警察官に)こってり絞られたのだろう、大いに反省をしている様子だったので、暴行罪で訴えることはやめた。
 
 まあ、世の中にはムシャクシャすることもあるだろうが、注意されたぐらいで、キレてはいけない。今回は、メガネの破損くらいで済んだからいいものの、レンズが強化プラスチックでなくガラスだったら、割れて、破片が目に刺さったかも知れない。もし、そうなったら、ただでは済まない。私も大変だが、その若者も一生を台無しにする可能性があった。
 
 今回は、(偶然)そうならなかっただけである。(お互いにとって)不幸中の幸いである。その若者、相当、反省したらしく、「これで禁煙することができます」などとも言っていた。「罪を憎んで、人を憎まず」である。将来のある若者、逆に、これを「いい機会だった」と捉え、今後の人生に活かしてもらいたいものである(注:もし捕まらず、逃げていたら、反省もせず、もっと重大なことをしでかしたかも知れない)。
 
 結局、トリで演説しよう、と思っていたのだが、(騒動で)演説はできずじまい。まあ、有楽町で長めの演説をしてきたので、ヨシ、としよう(で、次回も、ここでやることにした)。
 
 しかし、JR東の駅員、8名もいたのに、(騒動の際)何もしなかった。「警戒中」などという腕章をしていたのに、一体、何を「警戒」していたのだろうか? 自分らに(直接)関係ないことは、見て見ぬフリか?
 
 その後、東急東横線で「任意確認乗車」を実施したが、いろんなことがあった一日だったので、この日ほど、「何も起こらないでくれ」と思った日はなかった(かも知れない)。実際、(ほとんど)何事もなく、目的の駅についたので、食事をしながら、(今後の)打ち合わせをして解散した。
 

本日(10月4日)、「差別ネットワーク」の代表である私・ドクター差別は、N.K.氏とM氏とともに、痴漢撲滅キャンペーンの行われる新宿駅に出向いた。と言うのも、M氏から、以前の痴漢撲滅キャンペーンで、「女性専用車」が痴漢対策として取り上げられた、と聞いたからである。痴漢被害が減らない「女性専用車」、痴漢対策にならない「女性専用車」が、痴漢対策として取り上げられたらたまらない。その確認に出かけたわけである。
 
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各鉄道会社の駅長さんがズラリ勢ぞろい
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駅員やボランティアは、この後、ティシュ配りへ
 
結果から言うと、今回は、「女性専用車」のことには、全く触れられなかった。触れたら、文句の一つでも言おうと思っていたのに、拍子抜けである。まあ、主催者側(JR、西武、京王、小田急、東京メトロ、東京都交通局)も、(私ら)利用者からの「女性専用車」は痴漢対策になっていない、との指摘を気にして、ことさら取り上げなくなったのだろうか?
 
警察関係者も来ていたが、警視庁は今春、痴漢対策として「監視カメラ」を導入するように、各鉄道事業者に要請した。つまり、警察は、「女性専用車」は痴漢対策になっていない、と認めたわけである。もはや、警察関係者、鉄道関係者の間では、「女性専用車」は痴漢対策にならない、というのは、周知の事実なのかも知れない。
 
もちろん、私らは、(効果的な)痴漢対策には大賛成である。監視カメラの設置、監視員の配備、大賛成である。私らは、痴漢対策にならない「女性専用車」、男性差別を引き起こす「女性専用車」に反対しているだけである。
 
そうそう、強調しておきたいのは、「痴漢撲滅」を謳うあまり、善良な男性を目の敵にしてはいけない、ということである。痴漢犯罪防止には、むしろ、善良な男性の協力が不可欠だろう。ところが、「痴漢は犯罪です!」などと面と向かって言われると、痴漢でない、ごく一般の男性まで責められているような感覚になる。実際、「痴漢は男のせい。男が悪い。男は反省しろ」などと言う輩までいるから、始末が悪い。
 
当たり前の話だが、(たしかに)痴漢のほとんどは男性だが、男性のほとんどは痴漢ではない。ほとんどの男性は善良な男性である。これを忘れてもらっては困る。また、赤の他人のしでかしたことで、何の関係もない男性がアレコレ言われる筋合い、非難されるイワレは何もない。
 
 と言うことで、痴漢撲滅キャンペーンの見学が終わり、一休み。M氏とは、そこで別れ、その後、せっかく、新宿に来た、ということで、N.K.氏と、JR東本社に出向くことにした。と言うのも、6月3日の出来事 JR東の場合」(6月4日既報)の通り、JR東には、4カ月前、(「女性専用車」に関する)質問状を出したにもかかわらず、未だに何の返答もないので、その確認である。
 
 ロビーで、しばらく待っていたら、6月とは別の担当者2名がやってきた。1時間余り、経過を説明したが、別の担当者ということで、回答の確約は得られなかった。ちなみに、私らの(「女性専用車」に関する)質問状に対して、東急電鉄からは回答をいただいたが、京王電鉄はナシの礫、鉄道会社によって対応はバラバラである。
 
と言うか、東急電鉄の場合は、単純に「女性専用車」の問題であったが、京王の場合は、(「女性専用車」に関する)質問だけでなく、駅員の不適切な対応(注:電車内で私らを侮辱した女性乗客を氏名も住所も聞かずに帰したこと)を指摘したもの、また、JR東の場合も、同じく、駅員や警備員の不適切な対応(注:大宮駅での広報担当者のいい加減な対応をしたこと、上野駅で警備員が私を突き飛ばしたこと)を指摘したものである。駅員の対応が悪い、ということについて謝らない、ということか?
 
私らはなぜ、質問状を提出したのか? 「駅員の不適切な対応を糾弾し、慰謝料を求める?」なんてことが目的ではない。おかしいことはおかしい、謝るべきものは謝りなさい、と(当たり前のことを)申し上げているだけである。もちろん、駅員の不適切な対応の元凶になっている「女性専用車」については、廃止又は改善(=名称の変更、表示の適正化など)を求めている、これもまた、当然のことである。
 
おっと、最後になってしまった(話が前後する)が、東横線で渋谷に出る際、通勤特急の「女性専用車」に乗車した。渋谷方面の「女性専用車」には(ほとんど)乗ったことがないので、やや緊張した。しかし、何が起こるかわからない、という良い意味での緊張である。
 
菊名駅で乗ろうとしたら、後ろから、中年らしき女性から「ここは女性専用車ですけど」などという声掛けがあったが無視。途中、自由が丘でも、乗車する女性が、「女性専用車ですけど」と声掛けしてきたが、「それで?」と言うとビックリしていたが、それ以上、何も言わなかったので、こちらからはそれ以上、応対しなかった。
 
やはり、他の車両よりは、比較的空いている。慣れてきたら、辺りを観察した。すると、電車内で、化粧をしている女性を発見。何やら、器械を使って、目の周りをしきりにいじくっている。結局、武蔵小杉から渋谷まで化粧のしっぱなしだった。なかには、爆睡している女性もいる。なるほど、「女性専用車」が(身勝手な)女性に好評なのも頷ける。
 

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