2011年02月

【終了】3月3日 法務局で相談後、マスコミの取材を受けました。その後、記者さんとともに、東急東横線で、「任意確認乗車」を行いました。
 
【終了】3月8日 JR渋谷駅前3ヵ所で、街頭演説会を開催しました。  
 
【中止】3月11日 大地震のため、街頭喧伝活動は中止になりました
 
【終了】3月19日 渋谷駅に集合、打ち合わせをしました 東急東横線及びJR山手線の渋谷駅詰め所で、「女性専用車」等のステッカー表示、時刻表の記載等について質しました。
 
【終了】3月24日 渋谷で、打ち合わせをしました。その後、埼京線で「任意確認乗車」をしました。
 

 今日(2月25日)は、新宿での街宣を予定している。出かける前、何気なくテレビを見ていたら、どこぞの番組で、露天風呂から富士山が見える、という宿が紹介されていた。何でも、湯船に浸かりながらの(日本酒)一杯が無料サービスだとか。
 
 ところが、聞いて驚いた、無料サービスは「女性だけ」ですと。一気に、気分が悪くなった。しかし、お風呂に入りながら、お酒を飲むのは身体に悪い、と聞いたことがある。それを承知で、女性に無料サービスをしているとしたら・・・、まあ、そんなことはあるまい。
 
 そうこうしているうちに、出かける時間になった。と言うか、予定は南口に午後3時集合だが、早めに行って、1人街宣をすることにした。というわけで、午後1時には、東横線に乗り込んだ。
 
 電車内では、車内広告に目がいった。週刊誌の見出しが面白い。で、正面の広告に目をやると、東急電鉄のマナー広告だった。しかし、よく見て、これまた、気分が悪くなった。車内のマナー違反を諌める広告なのだが、そのマナー違反4例のうちの3例が男性によるマナー違反、1例が女性によるマナー違反なのである。男性は女性より3倍、マナー違反が多いのか? まあ、そんなことはあるまい。
 
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さして性別に関係のないマナー違反なのに「男性3:女性1」とは、これ如何に?
 
 これがもし、アメリカなら、男女半々によるマナー違反を取り上げるはずである。それだけ、アメリカは、「差別に敏感」である。アメリカは、差別大国だが、差別先進国でもある。
 
 一方、日本は、隠れた差別大国であり、その対応は非常に遅れている。いやいや、これが逆なら、すなわち、女性によるマナー違反が3例で、男性によるマナーが1例なら、女性団体がこぞって抗議、その結果、即刻、改められるに違いない。と言うか、そういう広告は、アイデアを練る段階でボツになる、決して、日の目を見ないだろう。要するに、(日本は)女性差別には敏感だが、男性差別には無頓着、ということである(注:早速、渋谷駅で抗議をしたが、「そうですね」、「申し訳ございません」などとは言うものの、改める気配はゼロだった)。
 
 細かい? いやいや、こういう風に男性差別に無頓着だからこそ、「女性専用車」などという男性差別車両を走らせても、何とも思わないのである。細かい話も、影響の大きい話も、その元凶は同じである。
 
 新宿に着いた。まずは、東南口で街頭演説をした。目の前に立って聴いている「男性らしき人」がいたので、一段落して声を掛けたのだが、無言で立ち去った。何だったのか? と思っていたら、オジサンが「その通り!」などと言いながら寄ってきた。世の中、いろんな人がいるものである。
 
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 喫煙者が屯する東南口にて
 
 途中で、私の声を聞きつけて、仲間のEさんがやってきた。遠くからでも聞こえたそう。しかし、(演説をしていると)アッと言う間に時間が経ち、3時を少し過ぎていた。早速、私らは、南口に移動した。
 
 N.K.さんも、ほとんど同時に南口にやってきた。3人で演説を始めたら、後から、WindowsNTさん、Tさん、そして、マスターさんもやってきた。例の上野駅での「あけぼの強制排除事件」以来、仲間のテンションは高い。N.K.さん、マスターさん、共に、演説の最後に、シュプレヒコールの音頭をとっていた。
 
 そうそう、これこそ余談だが、私が演説で、いつものように、「鉄道会社がなぜ、ウソまでついて『女性専用車』に固執(こしゅう)するのか?」と言ったところ、オジサンが寄ってきて、わざわざ、「固執(こしつ)だよ」と教えてくれた。私が、「どちらでもいいんですよ」と言うと、不思議そうな顔で立ち去った。元々は、「固執(こしゅう)」が正しく、「固執(こしつ)」は慣用読み(注:間違って定着した読み方や発音しやすく言い換えられた読み方)である。
 
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背後にチラッと見えるのがJR東の本社ビル
 
 街宣後、東横線で「任意確認乗車」を行った。駅員から1回、女性乗客から1回、声掛けはあったが、こちらが「協力」を拒否すると、それ以上のことはなかった。今日は、これでオシマイか、と思ったら、誰かが通報したらしく、自由が丘で、(男女の)駅員2名から声掛け、警備員も走ってやってきた。その上、駅員が呼んだらしく、警察官(2名)までやってきた。
 
 しかし、私らが、簡単に事情を説明すると、警察官は、早々と戻って行った。通報したところで、何が起こるでもない。通報のせいで、電車が遅延したら、通報者の責任である。
 
 と言うか、駅員の対応が悪い、悪すぎる。(女性)乗客から通報があったら、「男性も乗れます」と言えば、それで済む話である。しかし、駅員の口ぶりからすると、どうも、「通報があったら、確認に行き、『女性専用車』の協力を呼びかける」というマニュアルがあるらしい。「任意の協力」であるにもかかわらず、電車を止めてまで声掛けに来るのだから、不適切な対応、このうえない。
 
 しかし、その後も、日吉で、駅員から声掛けがあった。私らは、絶対に、「協力」しない、ウソや差別には「協力」しない、と言っているのに、それでもなお、声掛けするのだから、「異常」としか言い様がない。いい加減、(通報があった場合の)しつこい声掛けは止めていただきたい。しつこい「お願い」は、「お願い」ではなく、「強制」である。
 
 なお、この模様の音声を同志のWindowsNTさんがアップしたので、 お聴きいただきたい。
 
●YouTube
 
東急東横線 自由が丘にて 
 

 「差別ネットワーク」、「男性差別を許さない市民の会」、「女性専用車両に反対する会」は2月20日、秋葉原駅前で街頭演説会を開催した。曇り空だったが、気温はさほど低くなく、風もなかったので、まあまあのコンディションである。私・ドクター差別とN.K.さんは早めに着き、早々に演説を行った。その後、続々と仲間が集まった。
 
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「女性専用車」のウソ、デタラメを訴えた
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横断幕に注目が集まる
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ドクター差別手作りの4連ボード
 
 演説内容(の中心)は、やはり、先日の上野駅での強制排除事件について。有志8名が寝台列車の「女性専用車両」に乗ろうとしたら、JR東の(本社・東京支社の)社員や駅員らが(力づくで)妨害、結局、乗車できなかった。切符を売っておいて乗せないなんて、どういうことか? 演説する人のボルテージはどんどん上がる、シュプレヒコールまで飛び出した。
 
 ところで、「女性専用車両」から男性を「強制排除」できない理由は、以下の通りである。
 
①現行憲法に反する
②鉄道営業法34条2号の「婦人のために設けたる車室」ではない
③国や裁判所が「男性も乗れる」と言っている
④鉄道会社が「強制的制止をしない」、あくまで「お願い」と言っている
⑤運送約款に「女性専用車両」に関する記載がない(注:どんな名前をつけたところで、所詮、誰でも乗れる「一般旅客車両」に過ぎない)
 
 ところが、JR東は、寝台列車の「女性専用車両」は、通勤電車の「女性専用車両」と違って、男性を排除できる、と思い込んでいるようである。これは、「とんでもない勘違い」である。何でも、寝台列車では通勤電車を違って、「着替え」をする場合がある、「更衣室」のようなもの、ということらしいが、もしそうなら、列車全体を男女別にするか(注:当該列車の場合、他は個室等になっているので問題はない、とのこと)、少なくとも、「男性専用車両」も設けなければ、「(不当な)差別」である。
 
 なお、⑤については、JR東は、運送約款に記載していない代わりに、「時刻表」に「女性専用車両」という運送条件を記載している、と言っているようだが、利用者は「時刻表」によって運送契約を結んでいるわけではない(注:同様に、通勤電車の「ステッカー表示」によって運送契約を結んでいるわけでもない)。また、「女性専用車両」という名称をつけたところで、名称が運送条件とは言えないし、百歩譲って、たとえ、そうだとしても、「女性専用」として通用するわけではない。なぜなら、寝台列車の「女性専用車両」であろうと通勤電車の「女性専用車両」であろうと、前述の①「現行憲法に反する」という理由により、「強制排除」できるはずがないからである。憲法に反する鉄道会社のルール(=運送条件)やその社員や駅員らによる命令は、「無効」である。
 
 現状のままでは、寝台列車の「女性専用車両」であろうと、男性を強制排除すれば、「(不当な)差別」になる。もし、鉄道会社が、その責任を免れたいのであれば、「特別旅客車両」の1つである「貸切車両」にすればいい。もし、旅行会社が、車両を借りて(注:全車貸切、半車貸切又は列車貸切)、それを「女性専用」にするのなら、それは旅行会社の責任であって、鉄道会社に何ら責任はない。旅行会社が「女性専用ツアー」を企画し「女性専用車両」を設けるのと、公共交通機関が「女性専用車両」を設けるのとでは、全く次元の違う話である。
 
 そうそう、もう1つ、大事なこと(理由)がある。それは(注:「属性による差別がいけない」という大原則を横に置いて話を進めるならば)、
 
⑥「女性専用車両」に乗車できる女性の「定義」が不適切
 
ということである。
 
 戸籍を調べるわけにもいかない、「心が女性」又は「心が男性」の人の見分けがつかない、ということだろうから、結局、「見た目が女性に見える人」が、「女性専用車両」に乗車できる女性、ということになるのだろうが、これほど、人権を無視した「定義」は珍しい。「見た目が女性に見える男性」が乗車できるのはおかしいし、「見た目が男性に見える女性」が乗車できなかったら、それこそ、ひどい話である(注:法律上は、戸籍による「定義」が最優先されるだろうが、性同一性障害の人もいるので、この「定義」も問題である)。
 
 不思議なのは、「女性専用車両」を実施しておきながら、乗車できる女性の「定義」や男性が乗車した場合の罰則といった重要な運送条件が、どこにも見あたらない、ということである。「時刻表」にも記載されていない。それでいて、いきなり、「男性に見える人」を乗せない、「男性に見える人」が権利を行使しようとしたら「威力業務妨害」などと言うのであれば、対応として、不適切、不誠実、不合理極まりない。
 
 街宣の後、「女性専用車両に反対する会」の集会に参加した。ここでの議論も、上記の強制排除事件が中心だった。JR東の、この「とんでもない勘違い」が通用するのなら、日本は終わりである。と言うか、日本のためにも、通用させてはならない。私らの活動の必要性がますます増大している。
 

私・ドクター差別の仲間であるマスターさん、N.K.さん、Sさんら男性6名は、事前に、寝台特急「あけぼの」の1号車の指定席券を購入、2月15日、それに乗車しようとしました。ところが、JR東の(本社や東京支社の)社員・駅員ら二十人以上がその車両の乗車口を塞ぎ、男性8名(注:当日、2名が飛び入りで参加)の乗車を妨害しました。結局、その8名は、1号車に乗れませんでした。
 
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乗車口を塞ごうと打ち合わせをするJR 東の社員・駅 員
 
なぜ、こんなとんでもないことが起こったのか? 寝台特急「あけぼの」の1号車は、「レディースゴロンとシート」と称する、いわゆる「女性専用車両」です。えっ? なら、男性が乗車できないのは当然? 無理矢理乗ろうとするのが悪い? いいえ、国交省も、裁判所も、「女性専用車両は、あくまで任意、男性も乗れる」と認めています。にもかかわらず、JR東は、男性8名を「女性専用車両」に乗車させなかった、強制排除したのです。
 
 事件の翌日(16日)、私ら(YKKトリオほか1名)は、新宿南口にあるJR東本社に出向き、「なぜ(男性8名を)強制排除をしたのか?」、その説明を聞きました。正式な回答ではありませんが、担当者2人との1時間余りのやり取りのなかでわかったのは、JR東としては、
 
私の仲間が切符(注:指定席券のこと、以下同じ)を購入する際、JR東の窓口係員は「男性は乗れない」と説明した。
時刻表に、「あけぼの」の1号車は「女性専用車両」として実施されていることが記載されている。
通勤電車の「女性専用車両」は、たしかに「任意」だが、寝台列車の「女性専用車両」は「任意」ではない。
 
などと認識している(らしい)、ということでした。しかし、も、(強制排除の)理屈として成り立ちません。
 
まず、ですが、たしかには事実ですが、あくまで「事実の一部」であり、その後の話がある、そして、その後の話が「極めて重要」なのです。と申しますのは、私らは、決して、その窓口係員の「男性は乗れない」という説明に納得したわけではなく、憲法(の条文)や運送約款を盾に「男性が乗れる」ことを主張、その後、その窓口係員が、しぶしぶ、切符を販売した、というのが真相だからです。つまり、私の仲間は、「男性が乗れる」という前提で、切符を購入したのです。
 
 なお、切符購入の際、私の仲間は、自分たち(男性)が乗車することを明言しました。男性が、女性のために切符を購入するケースもあるでしょうが、今回はそうではありません。JR東は、それを十分、承知していたはずです。だからこそ、その窓口係員は切符の販売を執拗に拒否したわけですし、乗車当日、JR 東の社員・駅 員らが二十数人も押しかけ、強制排除に及んだわけです。
 
 次に、ですが、時刻表に書いてあるから「女性専用車両」が本当に「女性専用」である、ということにはなりません。肝心なのは、一般的な売買契約の契約書にあたる運送約款(=営業規則)に、「女性専用」であることが明記されているかどうかです。ステッカーに何が書かれてあろうと、時刻表に何が書かれてあろうと、運送約款に書かれていないことを強制されるイワレはどこにもありません。
 
 最後に、ですが、通勤電車の「女性専用車両」と寝台列車の「女性専用車両」、一体、どこが違うのでしょうか? どちらも同じ、一般旅客車両です。一般旅客車両は、(「グリーン車」や「貸切車両」などの特別旅客車両と違って)誰でも自由に乗れるのです。
 
 しかし、一部には、通勤電車では着替えをしないが、寝台列車では着替えをするので、寝台列車は、「更衣室」のようなもの、「更衣室」に準ずるもの、という見方があります。たしかに、「更衣室」や「トイレ」、「銭湯」などは、「区別」であって、「差別」ではありません。ならば、寝台列車の「女性専用車」は、「区別」だから、いいのでしょうか?
 
 いいえ、よくありません。もし、寝台列車が、「更衣室」のようなものであるなら、「女性用」だけでなく、「男性用」もなくては筋が通りません。つまり、「女性専用車両」と「男性専用車両」がなくては、バランスが取れない、差別になります。と言うか、寝台列車が、まさに「更衣室」のようなものであるなら、本来、列車全体を「男女別」にしなければおかしいわけですが、あくまで、「更衣室」に準ずるもの、「俺は男女一緒の車両でもかまわない」、「私は男女一緒の車両でもいいです」という人がいるのなら、列車全体を「男女別」にする必要はないでしょう。
 
 ところで、運送約款に、寝台列車の「女性専用車両」は特別旅客車両であり、男性を排除できる、などと記載されているでしょうか? いいえ、そのような記述は一切ありません。と言うか、そもそも、「女性専用車両」という項目自体が(運送約款に)存在しません。つまり、通勤電車の「女性専用車両」にしろ、寝台列車の「女性専用車両」にしろ、そんなものは、この世に存在しないのです。鉄道事業者が、単なる一般旅客車両に、「女性専用車」とか、「レディースゴロンとシート」などと勝手な名前をつけて、実施しているに過ぎません。
 
いえいえ、運送契約上の問題だけではありません。そもそも、現行憲法(11条、13条、14条1項など)からすれば、公共交通機関において、「女性は乗れて、男性は乗れない」などという属性による差別が許されるはずがないのです。たとえ、痴漢対策であろうが、犯罪対策であろうが、痴漢でもない男性、犯罪者でもない男性を排除できるはずがないのです(注:憲法に違背することは、運送約款に書きたくても書けない)
 
要するに、男性8名は、「レディースゴロンとシート」と称する一般旅客車両に乗ろうとして強制排除された、ということです。これは、刑法223条「強要罪」に該当する(立派な)犯罪です。公共交通機関の一翼を担う大企業のJR東が、このような犯罪を犯す、属性で差別する、憲法を蔑ろにする、のですから開いた口が塞がりません。
 
余談になりますが、こちらもビデオやカメラで現場を撮影いたしましたが、驚いたことに、JR東側も何人かがビデオ撮影をしていました。まさか、「証拠にしよう」とでも考えているのでしょうか? (「強要罪」という)犯罪を犯している側が、自ら、犯行現場を撮影しているですから滑稽です。まあ、JR東としては、「威力業務妨害」かそこらを主張したいのでしょうが、「人の権利の行使を妨害」しておいて、「威力業務妨害」も何もありません。
 
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いかにも「私服警官」とおぼしき人物が2人いました
か弱い女性駅員を蹴散らす「無法な輩」を逮捕するつもりだったのだろうか?
 
そう言えば(ビデオを見ればわかりますが)、私らの仲間が乗車しようと、JR東の社員に触れると(乗車の妨害をしているので、乗ろうとすれば触れざるを得ない)、わざとらしくのけ反ったり、滑稽なくらい痛がったしていました。鉄道警察隊や「刑事さん」とおぼしき人たちも来ていたので、彼らに対するアピールでしょうか? なるほど、「威力業務妨害」にしたかった、それで、そんな「演技」をした、それを(証拠として)ビデオに撮りたかったわけですね?
 
 なお、公開するには、ビデオ画像をプライバシー保護のため修正する必要がありますが、今のところ、技術的に難しいため、静止画像の動画のみを(仲間のSさんが)アップしました。想像力をフルに発揮してお聴きください(笑)
 
YouTube
 
 
 
 

 女に日本を任せていいのか? 結論から言えば、一口では言えない、「任せていい女性もいれば、任せてはいけない女性もいる」となるでしょう。もし、「女に日本は任せられない」あるいは「日本を任せられる女性はいない」と言えば、(女性)差別と言われても仕方あるまい。
 
 ただし、日本を任せられる女性は少ない、そう沢山はいないでしょう。と言うのは、女性は、えてして、「暴力」を嫌う傾向があるからです。いや、「暴力」を嫌うのは当たり前なのですが、「暴力」を嫌う人間は、その思いが強ければ強いほど、「力」そのものを否定しがちで、それでは「日本を任せられない」ということです。
 
 ところで、皆さんは、「空手バカ一代」という漫画をご存知だろうか? 実在した故・大山倍達氏(国際空手道連盟総裁、極真会館館長)をモデルにした人気漫画で、アニメにもなり、私も当時、欠かさず見ていました。まあ、「弱い者が強い者に憧れる」というアレ、(男の子には)ありがちなことです(注:その後、私が大山さんを取材する機会があり、なぜか気に入られて、お亡くなりになるまで、世代は一世代違いましたが、友人としてお付き合いさせていただいた)。
 
 そのアニメ「空手バカ一代」が最近、某無料動画サイトで、再放送されていました。それを見たら、とても良いこと、すばらしいことを言っていました「力なき正義」、「正義なき力」、どちらもダメだと。まあ、「正義なき力」(=暴力)がダメなのは、言われなくてもわかりますが、「力なき正義」がダメ、というのは見落としがちではないでしょうか、とくに、女性は?
 
 国を守るには、「力」が必要です。ところが、「暴力」を嫌うあまり、「力」そのものまで否定する、となると、国は守れません。「力」そのものを否定する人、「力なき正義」に甘んじる人に国を任せることはできません。
 
 これは女性特有のこと? まあ、傾向としてはあるでしょう。しかし、男性のなかにも、そういう人はいます。結局、男女限らず、「力」そのものを否定する人、「力なき正義」に甘んじる人、すなわち、国防意識のない方には、「日本を任せられない」ということです。
 

 「差別ネットワーク」と「男性差別を許さない市民の会」は2月10日、新宿駅南口で街頭演説会を行いました。元々、11日の予定でしたが当日の天気予報が悪かったので、急遽、予定を繰り上げて実施しました。と言うのも、「男性差別を許さない市民の会」の代表であるマスターが(家庭の事情で)しばらく活動が出来ず、禁断症状(?)が出ていたので、是非とも、演説会を開催したかったからです。マスターだけでなく、私ら「YKKトリオとその仲間たち」は、しばらく活動しないと「禁断症状」が出る、「男性差別(反対)依存症」、「女性専用車(反対)依存症」かも知れません(笑)
 
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マスターの迫力ある演説、健在なり
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外人さんが物珍しそうに写真を撮っていた
 
 街頭演説会は、特段何事もなく(注:こちらは能動的にチラシ配布や署名運動しているわけではないにもかかわらず、チラシを欲しがる人、署名をしてくれる人が何人もいた)、いや、「うるさい」との通報があった、ということで警察官が1人来られましたが、こちらが、「(スピーカーの)音量や向きには十分配慮している。文句を言う人のなかには、演説の内容が気に入らないために、通報する人がいるようだ」と説明したら、納得して帰られました。
 
 実際、近隣のお店や何やらが「お客さんの声が聞こえない」などと言ってくれば、私らは配慮しています。しかし、通りすがりの人が「うるさい」などと言う、通報するのは、「嫌がらせ」以外の何物でもなかろう。そんなイチャモンまでいちいち聞いていたら、演説なんぞ、街頭喧伝なんぞできなくなります。大袈裟に言えば、憲法で保障されている「表現の自由」、「言論の自由」を妨害する行為、と言えます。
 
 その後、私らは、埼京線に乗り、武蔵浦和に向かいました。同士であるN.K.氏が1月19日深夜、「女性専用車」という名の一般旅客車両に乗車していたところ、武蔵浦和駅で、助役らに無理矢理降車させられた件で、N.K.氏の主張と(国交省にJR東本社を通じて報告された)助役らの主張が食い違うため、その事実確認をするためです(注:両者の主張の相違点については、1月28日の「3人がかりで強制排除 続報」に掲載)。
 
 ここからは、事実に基づき、順序立てて申し上げましょう。
 
①私らが、改札口で、「当該助役に直接話を聞きたい」と申し入れたところ、応対した助役は、「(当該助役は)今日はいない」とのことでした。
②私らが、「では、いつ出勤してくるのか?」とたずねると、その助役は、「プライバシーに関することだから、教えられない」などと言ったので、私らは、「それはプライバシーではない」などと指摘しましたが、結局、教えてくれませんでした。
③その助役は、「ここでは対応できない」と言って、本社の代表電話と担当部署名が書かれたメモを私らに手渡しました。
④私らは、「担当部署名だけでなく、担当(責任)者の名前を教えてくれないか?」と言いましたが、それも教えてくれず、「とにかく、本社に聞いてください」ということでした。
⑤そういうやり取りを改札口でしていたら、その助役は、「乗降客の邪魔になる」などと言ったので、私らは邪魔にならないように配慮しつつ、「(詰め所の)なかに入れてくれれば、邪魔にならない」と言ったのですが、無視され、「邪魔をしていたら、威力業務妨害で警察に通報する」などと言いました。
⑥これでは埒が明かない、ということで、私らが(次の予定の乗車会のために)帰ろうとしていたら、実際、助役が通報したため、警察官2人が駆けつけて来ました。
⑦私らは、警察官に事情を説明しましたが、後から、もう1人(責任者らしき)警察官が駆けつけて来たので、また1から説明しなければなりませんでした。
⑧(責任者らしき)警察官は、私らの説明を聞いて納得し、他の警察官とともに引き上げました。
 
 これが顛末ですが、もしこの出来事が「2ちゃんねる」に流れたら「警察官が、威力業務妨害で、反対派○名を逮捕!」などとなるのでしょうか?
 
 その後、渋谷に戻り、東横線で「任意確認乗車」を行いました。「女性専用車」内では、私らを睨みつけてくる女性、少し驚いた表情を見せる女性がいましたが、特段、「事件」はありませんでした(注:こういう女性は、誰かが口火を切ると、アレコレ言い出すタイプである)。いやいや、睨みつけていた女性は、なぜか(不自然に)途中でいなくなったので、通報しに行ったのかも知れません。で、中目黒では、何やら、ホームを行き来する駅員がいましたが、声掛けはありませんでした。通報しても、無駄です。
 
しかし、前日に、1人で、「任意確認乗車」をした同志のEさんによると、孫を連れた女性に、降車を強要され、肩をどつかれ、暴言を吐かれたそうです。Eさんは、最近、入会された方なので、まだまだ「任意確認乗車」に慣れていません。もし私らが同行していたら、その初老の女性、警察に突き出されて、「2度としません」と言わされていたはずです。Eさんが、そのことを言うと、その女性は、「やれるものなら、やってみろ」などとタンカを切ったそうです。まあ、大抵、そうです。警察に突き出されないとわからない。警察にはご迷惑をお掛けしますが、そういう方には、警察のお世話になっていただくしかありません。
 
その際、周りの女性から、「降りろコール」をされたそうです。「赤信号、皆で渡れば恐くない」ですかね? 集団リンチです。そうそう、見知らぬ男性からも、「女性にゴチャゴチャ言うんじゃねえ」的なことを言われたそうです。こういうマッチョ系男子も要注意です。
 
 自由が丘で下車し、ファミレスで食事をしながら、打ち合わせをしました。「差別ネットワーク」としては、「男性も女性専用車に乗ろう運動推進連絡会」をつくったので、今後、この運動を積極的に展開してまいります。その後、皆さん岐路についたわけですが、「女性専用車」が実施されていますので、東横線、埼京線で、それぞれ「任意確認乗車」をいたしました。特に、何もありませんでした。
 
 
 

 私・ドクター差別とN.K.氏は翌日(1月31日)、新大阪駅に向かった。待ち合わせ場所には、すでに、I君が待っていた。一応、(「女性専用車両」に)乗る際の注意点を説明したのだが、聞くと、一人で何回も乗っているとのこと、余計な「お世話」だった。しかし、「女性専用車両」の中は、言わば「戦場」と同じ、念には念を入れても、入れすぎることはない(注:大原則は、「こちらからは(女性に)声を掛けない、挑発に乗らない、手を出されても手を出さない、しかし、理不尽なことをされた場合はしっかり抗議する」である)。
 
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なぜか「Women Only」ではなく「Ladies Only」となっている
男性を排除して何とも思わない女性のどこが「淑女」なのか?
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ドアに鏡がついている、車内で化粧でもするのか?(JR西)
 
 まず、JR西の神戸線で尼崎へ、そこで東西線に乗り換え京橋に向かった。もちろん、乗車したのは「女性専用車」である。その後も、阪急京都線、 大阪市 営地下鉄御堂筋線(の「女性専用車両」)にも乗車したのだが、何しろ、東西線(の京橋駅)で大もめにもめたものだから、正直、後のは「何もなくてよかった」と思ったくらいである。
 
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踏まれて色あせた表示、このまま消滅して欲しい
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クロスシートの「女性専用車両」、家族連れやカップルが
駅員や女性乗客に声掛けされ、降ろされていた(阪急)
 
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平日の終日実施、中はガラガラである
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反対派の間では「トイレマーク」と呼ばれているらしい
たしかに、そう見えなくもない(大阪市営地下鉄)
 
 (JR西の)東西線で何があったのか? まず、私ら3人が乗って雑談をしていたら、座っている女性から、「ここは『女性専用車』ですよ」という声掛けがあった。これは、「ごく普通」のことである。そこで、私らは「男性も乗れる」ことを説明したのだが、「『女性専用車』という表示が読めないのか?」という意味だろう、「子供ですか?」と言われた。失礼な言い方である。その上、「朝から、気分が悪い」ですと。初対面の赤の他人から、そんなことを言われて「気分が悪い」のは、こっちである。と言うか、「女性専用車両」があるおかげで、いつもいつも「気分が悪い思いをさせられている」のは男性である。たまに、(「女性専用車両」に)乗っている男性を見て「気分が悪い」などと言うのは「贅沢」と言うか、そもそも、男性蔑視、失礼な話である。
 
 で、「通報する」と言うので、こちらとしては「どうぞ」である。しかし、誰も来ない。「な~んだ、口だけか?」と思っていたら、小太りの車掌がやってきた。たしかに、(余計な)通報をしたわけだ。で、その車掌、何を言うかと思いきや、とんでもないことを言う。それも、1つや2つではない。
 
①「恥ずかしいことですよ」
②「JRのルールです」
③「迷惑をかけないでください」
④「強制です」
⑤「(運送約款に)書いてあります」
 
男性が「女性専用車両」(という名の一般旅客車両)に乗ることが「恥ずかしいこと」なのか? 男性は「女性専用車両」に乗れない、というのが「JRのルール」なのか? 男性が「女性専用車両」に乗るのは「迷惑」なことなのか? 「女性専用車両」は「強制」なのか? 「女性専用車両」が「強制」というのは運送約款に書いてあるのか? 答えはすべて「ノー」、その車掌の言っていることは、全くのデタラメである。
 
 私らは、車掌に京橋で降りることを約束させ、自分たちも降りた。しばらくすると、助役とその車掌がやってきた。ホームでも、その車掌は、またもや「恥ずかしいことだ」とか、「強制だ」と主張した。とんでもない話である。私らは他の乗客にも聞こえるように大声で、抗議した(注:「任意」の周知である)。その後、駅の詰め所に出向き、1時間くらいだろうか、抗議及び講義をする羽目になった。
 
 しかし、まあ、JR西は「強制排除(まがいのこと)をする」とは聞いていたが、その通りだった。国交省もJR西の本社も、「任意」と認めている。にもかかわらず、現場では、「強制(まがいの)排除行為」が行われている。どういうことか? 応対した助役は、「社員教育の徹底」を約束したが、当然である。
 
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ドクター差別 大阪へ行く その1 JR西 アッと驚く車掌の言動
 
ドクター差別 大阪へ行く その2 はるな愛は乗れるのか?
 
ドクター差別 大阪へ行く その3 女性が挑発するワケ
 
ドクター差別 大阪へ行く その4 JR西 社員教育を徹底せよ
 
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ドクター差別 大阪へ行く その1 JR西 アッと驚く車掌の言動
 
ドクター差別 大阪へ行く その2 はるな愛は乗れるのか?
 
ドクター差別 大阪へ行く その3 女性が挑発するワケ
 
ドクター差別 大阪へ行く その4 JR西 社員教育を徹底せよ
 
 

 私・ドクター差別とN.K.氏は1月30日、「女性専用車両に反対する会」関西本部の街頭演説会と集会に参加するため、大阪を訪れた(注:他にも関東から2名の方が参加)。今日は、テレビ局の取材が入っているとのこと。街頭演説は正午から、天気もいい、しかも、取材のカメラも回っているというので、熱気のこもった演説になるはずだが、そうは問屋が卸さない。ビル風なのか、風が強く、寒さが厳しい。鼻水は出る、口は開かず、手もかじかんで、どうにもならない。しかし、皆さん頑張って演説をしているので、N.K.氏も私も、負けないように、元気(カラ元気?)に演説をした(注:街頭演説1200回を超えるドクター差別も、これほど厳しい演説環境は未だかつてなかった、と言っていい、かも?)。
 
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 冷たい風が強くて難儀したが
寒いなか1時間半、熱く訴えた
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 その後、地下鉄で集会場所に移動。会合の前に、5~6人がテレビのインタビュー取材に応じた。「なぜ、女性専用車両に反対しているのか?」について、それぞれが意見を述べた。もちろん、「女性専用車両」があるおかげで、男性利用者の利便性が損なわれているわけだが、私らが反対している理由はそれだけではない。と言うか、利便性(が損なわれていること)よりも重大なのは、①(「痴漢対策」、「女性専用」などと)ウソをつかれている、②痴漢扱いされている、③(結果的に)強制排除されている、差別されている、からである。
 
 会議では、今後の活動を中心に話し合われたが、関東から来た者としては、関西の(「女性専用車両」の)事情を知りたかったので、お聞きした。関東では、JR東、京王、TXなどの対応が悪いのだが、関西では、とくにJR西の対応が悪いそうである(注:翌日の乗車会で、それが事実であることが証明された)。東も西も、JRの対応が悪い、というのは、「親方日の丸」体質が、民営化された今も残っている、ということか? 「お客様は神様」とは思わなくてもいいが、「お客様はお客様」という意識はあってもよかろう、当たり前だが。まさか、「乗せてやっている。1両くらい、車両に乗れなくて、文句を言うな!」などとは思っていないだろうね?
 
 集会には、若い人(=学生さん)も4人ほどおられたが、皆さん、私らYKKトリオ(とその仲間たち)の動画やブログを見てくださっているとのこと。ドクター差別、N.K.、マスターの名(と主義主張)は、結構、知られているようである。「街宣」→「乗車会」→「動画アップ」という活動(の流れ)は、「賛成派」にとって脅威であると同時に、「反対派」の勢力拡大・結束強化にも役立っている、と言えるだろう。
 
 集会後は、有志による懇親会。しかし、ここでの話題も「女性専用車両」、この話題だけで2時間も3時間も盛り上がるのだから、不思議である。まあ、それほど、「女性専用車両」は(悪い意味での)話題に事欠かない代物ということだろう。ここで、私ら2人と大学生のI君で、明日、「任意確認乗車」(注:「女性専用車両に反対する会」は「非協力乗車」と言っている)をすることにした。私らは、新大阪のホテルに泊まるので、翌朝、新大阪駅で待ち合わせることにした。
 

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